ダナン 台風で毎年倒れる街路樹の本当の理由

ダナンの謎

ベトナムのダナンは、毎年11月前後に台風シーズンがきます。

道路のいたるところが冠水し、街路樹も倒れ、該当や標識なども倒れるので、台風が来ているときは絶対に外にでない方が身のためです。

そんなに大きな台風ではなくても、少し強い風が吹いただけでいろんな物が舞い、上から物が落ちてくることもあるほどですし、一瞬のスコールでもすぐに道路は冠水します。上記の写真は、1時間ほどのスコールで冠水したダナン国際空港から伸びるメイン道路です。

すぐ冠水するのは、ダナンに限らずベトナム全土で言えることでしょう。

なぜ街路樹はすぐに倒れるのか?

私は2019年でダナン在住7年目になるのですが、毎年台風が来ると街路樹が倒れて、停車中や走行中の車を直撃して被害を受けているのを目にします。

ダナンに来た当初、「なんでダナン(ベトナム)は、こんなにバタバタと街路樹がすぐ倒れるんだろう?」と思いましたが、倒れた街路樹の根本を見たら、根が張らずに小さいままでした。

下の写真のように街路樹の大きさに比べて、全然土に根が張ってない。

ダナンの街路樹の根が小さい理由

「なんで街路樹の根を大きくして土にしっかり植えないんだろう?」

これは政府関係者から直接聞いて確認してみたのですが、どうやらわざと根を小さくして倒れやすくしているらしいのです。(そもそも、根が伸びないこともあるみたいですが)

理由を聞いてみると納得する回答でした。

  1. 「根を大きくして土にしっかり植えたら、今度は木が折れてしまい、折れた木が風で飛んだり、人に刺さる可能性があり逆に危険。」
  2. 「折れた木を修復するのは時間がかかり、折れた部分は育たず病気になってしまうこともあるが、倒れた木はクレーンで元に戻すだけなので管理が楽。」

なるほどです。

ちなみに、街路樹に白色のペンキで塗られている理由は、石灰を含んだ溶液で市の管理する街路樹という目印と害虫予防の理由らしいですよ。

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